奥志摩の酒商人べんのや

三重県名張市「國津果實酒醸造所」と「ひみつビール」のコラボビール。
彼らが育てたデラウェアを絞った後に残る皮を使ったビールです。
野生酵母のファンキーでクセになるアロマがしっかりと出ています。
一口含むとデラウェアの香りがフワッと駆け上がり、モルトのボディを感じながら優しいタンニンがフィニッシュを引き締めてくれます。
じっくりと飲んでいると、デラウェア由来の香りや酵母のエステル香が混じって花の蜜やお茶のような香りを感じたりできると思います。
ワインとビールのクロスオーバーとまでいけたかはわかりませんが、僕たちには大満足なビールができました。

【ひみつのしゅわしゅわデラウェア】

style:wild ale with delaware / ABV:5%
Bottling Date:2023.11.19
品目：発泡酒
内容量：375ml（瓶ボトル）

ブルワリーからも見える一番大きな山、朝熊山。
その頂上へ向かうドライブウェイは
スカイラインと呼ばれています。
新緑の季節は、青々とした木々が生い茂るこの道を
登っていくことになるのですが、
上に行くにつれてとても爽やかな気持ちになってきます。

今回のビールはそんなスカイラインをイメージして、
木々の間をすり抜けて快晴の頂上へと駆け上がる
爽やかなビールをイメージして仕込んだビールです。

ベースとなるビールはドライでスパイシー、
多彩な香りを出してくれるファームハウスエールをベースに、
ウッディーな香りや爽快な柑橘系の香りを感じるホップを
大量にドライホップして仕上げました。

クリアなこのビールをゴクリと飲めば
ホップの爽やかなアロマが駆け抜けます。
松林や山の木々から発せられるようなウッディーな香りと
グレープフルーツやライムのような柑橘の香り。
完熟した胡椒や山の果実のような仄かな甘味を感じる
ちょっぴりアーシーなフレーバー。
春の山で感じる様々な香りの一部をこのビールでも
感じてもらえたらと思っています。

アルコール度数は比較的軽めなのでこの時期ゴクゴクと飲めますが、
酵母のスパイシーな香りと爽やかなホップフレーバーで
満足感もあります。
ゆっくりと杯を重ねると、麦の旨味やミネラル感のある味の厚みも
感じることができ、飲み方で違う楽しみ方ができると思います。

スカイラインを駆け抜けるような爽快な飲み味を求めている方には
3本ほど用意していただいて軽い運動をした後に
ググッと飲んでいただきたいです（笑）。

合わせる料理はお肉もいいのですが、エビや貝を使った
海鮮バーベキューや、ハーブをふんだんに使った
西洋料理なんかが良いのではと思います。

伊勢志摩スカイラインは頂上から伊勢〜鳥羽を一望できるので
天気の良い日にはとってもおすすめです。
頂上には足湯や天空のポストなんかもあって、
ちょっと散策するにはもってこいです。

朝熊山は伊勢ローカルにとっては山登りの定番で
僕たちも小さい頃からよく登っています。
スカイラインは車両がないと走れませんが、
山登りでも登りきった爽快感は同じように感じることができます。
ぜひ山登りやアウトドアのお供に1本加えてくださいね！
すばらしい眺めと共に飲んでもらえると一層美味しいと思います！

ひみつビールブランド初の瓶ボトル詰めのビールです。
優しめの胡椒や、りんごジャム、蜂蜜、洋梨のようなアロマ。
青草やバナナのようなニュアンスと昔ながらの柑橘のようなフレーバー。
枇杷や杏のような香りも遠くに感じます。
白ワインのようなミネラル感も飲む人によって感じる香りは様々だと思います。
ガスボリュームも高いので、グラスを回して適度にガス抜きしながら上がってくる香りを楽しむのも良いかもしれません。

春の陽気にピッタリなドリンカブルで
生き生きとした味わいのグリゼットができました。
暖かな芽吹きの季節に川辺を散歩していると
一際目を引く鮮やかなカワセミが
水辺を飛んでいるのを見かけることがあります。
そんな暖かな気候の中で昼間からでも楽しめる
リフレッシングなビールが
今回ご紹介するカワセミグリゼットです。

小麦麦芽をたっぷりと使った霞んだ見た目に、
たっぷりのホップでドライホップをした
グリゼットです。
とってもドライでリフレッシングな味わいは
グリゼットの持ち味ですが、
ここにたっぷりとドライホップをすることで
華やかな香りがいっそうと引き立つ
グリゼットができあがりました。

オレンジやホワイトグレープフルーツ、
みかんといった柑橘系の爽快な香りがトップで香り、
酵母由来のバナナやペッパーの香りが
ほんのりと強すぎない程度に
ビール全体を包んでいます。
たっぷり使った小麦麦芽が
レースのような柔らかな飲み口と
きめ細やかな泡を与えてくれて
飲んでいてなんとも言えない心地良さを
感じることができます。
もちろん麦の風味も感じるので
ビールが麦のお酒であることもしみじみと感じます。
とってもドライでアルコール度数も4％と
軽やかな優しい味わいは、苦味も抑えられていて、
みかん果汁のようなジューシーな喉ごしを
感じていただけます。

僕たちがブルワリーを構える二見浦の伝統と

自然を生かした自然塩『岩戸の塩』を

たっぷりと使ったIPAができました。

黄桃やスウィーティ、オレンジの香りに、

わずかに松を思わせる深い森のような香りや

ハーブのような清涼感のあるアロマのビールです。

透き通ったゴールドカラーの色味は、

モルトの風味や塩のミネラル感が感じられる

アメリカンIPAで、その見た目どおりに、

雑味やオフフレーバーのないクリアな味わいです。

グラスに口をつけるとわずかに塩味を感じますが、

決してしょっぱくはありません。
原材料として使った岩戸の塩はその微かな塩味と

豊富なミネラル分でビールの香りや甘味を引き立ててくれています。

通常のIPAよりもミネラル分が豊富なので

口当たりもいつもよりまろやかで微かな塩味によって

飲むたびほんの少しだけ

ひんやりとしたような感覚を味わえます。

ビール単体でも満足できますが、炙ったししゃもや、

太刀魚の味醂干し、枝豆、ゴーヤチャンプルーに

ビーフシチューなんかの料理とも相性が良さそうです。

シークヮーサーを使ったビールができました。
友人が沖縄に移住したことをきっかけに、
現地の面白食材を探してきてね！
それでビールを造るから！と話していた頃から、
シークヮーサーでもビールを造ろうと
考えていました。
そんな時、タイミング良く三重県の志摩市でも
シークヮーサーやサトウキビを
栽培している方とのご縁をいただき
今回のビールを造ることになりました。

使ったシークヮーサーの大部分は
沖縄県産のものですが、
一部は志摩市育ちのシークヮーサーを
使っています。
面白いのは沖縄県産のシークヮーサーと
志摩育ちのシークヮーサーで
明らかに味が異なっていたことです。
いつかそれぞれ単体で同じビールを造って
飲み比べもしてみたいなぁと妄想が膨らみます！

シークヮーサーを使ったビール
【おいシーサー】はグラスに注ぐと、
柑橘とハーブがミックスしたかの様な
清涼感あるハーバルな香りが特徴です。
僕たちも日々の品質管理でテイスティングを
するのですが、このビールをテイスティング中に、
最近ハーブのビールを仕込んでいないのに、
このビールはなんだっけ！？と
少し考えてしまうくらいハーバルで
心地良い香りを感じていました。

飲み口はとても柔らかく、
麦の甘みをしっかり感じながらも、
シークヮーサーの酸味が広がって
甘酸っぱおいシーサーな味わいです（笑）。

今年の春を感じるファームハウスエールは金柑のビール。
今年も昨年と同様にご近所さんの金柑を
採らせていただきました。
金柑はしっかりとドライになるまで発酵させた
ファームハウスエールに漬け込んで
もう一度じっくりと発酵させました。
出来上がったビールはファームハウスエールのクローブや
コリアンダーの様なスパイシーさ、
少しのバナナ香やフェノーリックな香りを感じます。
これらの香りと金柑の甘くてスッとする清涼感のある
フルーティーな香りが溶け合っています。
飲み口は色んな香りが感じられて賑やかなフレーバーや
味わいですが、ビール自体は結構ドライです。
酵母のエステルと金柑のフレーバーが何層にも
重なっているのでドライなのにビールに厚みがあって
満足感を感じてもらえると思います。

麦芽のコクと、酵母の作ってくれたクローブや
ちょっぴりフェノーリックな香り、
金柑の甘い清涼感ある香りがベストマッチです！
ドライでキレ良し。
華やかで重層的な香り、余韻も楽しんでくださいね。
最後に感じる柔らかな酸もグッドです！
人によっては白ワインのようなミネラル感も
感じるかもしれません。

今が旬のアサリのパスタやサワラのムニエルなんかと
合わせてもらうと料理もビールもより楽しくなると思います。
色々お試しくださいね！

僕たちの大好きなシーズナルのグリゼットがカムバック！
ブルワリーの敷地内で採れた紅八朔や夏みかんを
たっぷり使ったフルーツグリゼットです。
瑞々しい爽やかな柑橘系の香りをメインに、
紅八朔や夏みかんのアロマと酵母が作ってくれた
程よいバナナやクローブのような
スパイシーな香りが一緒になって
とても幸せな気持ちにさせてくれます。

少し前までブルワリーでは八朔を収穫しては
皮を剥いてを繰り返し、
大量の八朔ピールと夏みかんピールを
準備しておりました。
ピールに閉じ込められていた香りを
ビールにじっくりと移していって
柑橘香る爽やかなシトラスグリゼットが完成しました。

八朔や夏みかんの爽やかな酸味と
グリゼットの酸味が合わさって、
ジューシーなのに飲みやすく、爽快な味わいです。
もちろん、フィニッシュはグリゼットらしく
ドライな仕上がりで、後味のキレの良い酸味と
スッとした冷涼な口当たりが何度飲んでも
一口目の爽快な飲み口を取り戻してくれます。

今回使った夏みかんや八朔には
ビタミンCやポリフェノールなどの栄養素も
豊富に含まれているので、
暑い日の農作業の水分補給にぴったりな
ファームハウスエールらしい効果も
期待できそうです。
現代では農作業をする方は
多くはないと思いますが、
スポーツやサウナの後の水分補給にも
最高かと思います。
他にも、GWにBBQや海辺で飲むなど、
これからの季節にぴったりです。

1年ぶりにSEA DRAGONが帰ってきました！
昨年ひみつビールが初めてリリースした
ダブルIPAがこちらのSEA DRAGON。
たくさんの方から美味しかった！また飲みたい！
とお声がけいただいたビールの1つです。
とにかくフルーティーでちょいダンクなフレーバー、
なんと言っても度数を感じさせない飲み心地に
虜になる人が続出したとかしないとか。
今年も飲みごたえと度数を感じさせない飲み心地を
両立させることができました。
前回と比べてアメリカンホップを増量したので
記憶を探りながら飲み比べしてくださいね（笑）。
ぜひお試しください！

ひみつビールらしい優しさと愛に溢れたダブルIPA。
アルコール度数は8.5%と強力ですが、度数を感じさせない飲み口に
きっとあっという間に1本空けてしまうと思います。

いわゆる西海岸のIPAは僕たちも大好きで、
この世界に飛び込んでからも色んな種類をたくさん飲んでました。
そんな大好きな西海岸のIPAを僕たちなりに表現したのが
このSEA DRAGONです。

このビールは普段の仕込みよりも2倍多く使った大麦麦芽に、
それに負けないくらいたくさん使ったホップのフレーバーが特徴のWIPA。
オレンジやレモンのアロマにパイ二ーで
ダンクなアメリカンホップのフレーバー。
少しトロピカルなニュアンスはニュージーランドのホップから。
アメリカンホップを今回はさらに増量したので
フレーバーの骨格をより立体的に感じてもらえると思います。

ディルの香り爽やかなサワーエールができました。
プシュッと開ければあたりに広がるグリーンで
ハーバルな香り。
リラックス気分でひと口飲めば心地良い酸味とともに
ディルの香りが駆け抜けていきます。
ゴールドカラーの綺麗な色味で飲み口はドライ。
モルトの構成と、ディルの香りのバランスが絶妙で、
ディルの爽やかな香りを感じながら飲み進めていくと
甘いはちみつのようなニュアンスや
オレンジのような香りも感じられます。
新鮮な緑を連想させるディル香る
リフレッシングなビールです。
一緒にハンバーガーを食べながら飲むのも
最高な組み合わせのひとつかなと思います。
もちろん、魚のハーブと言われるくらいなので、
魚料理との相性もGoodです！
ピクルスやポテトサラダなどの前菜と合わせて
軽く1杯なんていうのも良さそうです。