茨城の風土と小川酵母が醸す味わいを大切にし、
茨城県産の酒米を用いた酒造りに挑戦する「浦里酒造」。
今回は、小川酵母のアルコール耐性の弱さ克服のために
醸された「浦里 純米吟醸 生もと」をご紹介します。
小川酵母は、アルコール耐性が弱く、
扱いが難しい酵母です。
生もと造りは、酵母の死滅を防ぎ、アルコールに対して
強くなるというメリットがあります。
このお酒は伝統製法「生もと仕込み」で醸されました。
蔵の中、酒を醸造するタンクに棲みつく微生物たちが
自然の乳酸菌の力を借りて、雑菌を排除し、
アルコール発酵を促す。
そこから織りなす命の営みが複雑な味わいを生み出しています。
それはまるで数多の星が誕生し、育ち、滅んでいくという
命のサイクルが蔵のタンクの中で小宇宙として
存在しているかのようです。
このお酒のラベルデザインも宇宙をモチーフにしています。
星々が点々と煌めき、小さな命の輝きを感じます。
そして星が流星として流れて、命の儚さも感じられるデザインです。
さて前置きが長くなりましたね。
気になる味わいですが……。
茨城産の酒米「五百万石」を使用されました。
五百万石は、硬質米で淡麗な酒質になり易く、
すっきりとした味わいに仕上がりやすいです。
強い麹と生もと造りで醸された本酒は、
五百万石の持つ甘味や旨味を最大限に引き出され、
クリアで爽快なキレ、ほのかな酸味と膨らみのある
豊かな味わいに仕上がっています。
つくば市には宇宙研究で有名な機関『JAXA』が所在します。
宇宙に縁がある風土で育まれた味わいを是非ご堪能下さい。
【商品詳細】
原料米:五百万石(茨城県産)
精米歩合:50%
アルコール度数:15%
酒母:生もと
酵母:小川酵母