【栽培者 菅野忠男 氏】
山形県東置賜群高畠町で、約50 年間葡萄を栽培し続ける、菅野ご夫妻の育てた赤ワイン品種です。
御年87 歳と84 歳と、私にとっては本当に大先輩。
私達と会うときは、いつも笑顔を絶やさず、まるで家族のように迎えてくれる温かいお二人です。
今でも、畑作業のほとんどを娘さんと三人で行なわれており、1 年中畑にでている菅野さん。
菅野さんに育てられた葡萄達は、とても綺麗で無だがなく、樹に宿す葡萄も、小ぶりながらもしっかりした生命を感じます。
また、忠男さん老練された技術により、樹の樹冠も無駄がなく、大切に育てられていることが分かります。
「子の葡萄達は、わしらぁにとっては、ほんと子供のようだから」とゆっくりと丁寧に目を輝かせながら私に仰ってくださる忠男さん。
娘さんによると、ふと、何かの用事で、菅野ご夫妻のお家を訪れると、お家より、畑のp箱に2 人腰掛けながら、ただただ葡萄の枝を見上げるご夫妻を見つけるのだとか。
菅野さんのこだわりは、葡萄に無理を押し付けない事。
そしてできるだけ、葉っぱの隅々の光が当たるように、剪定や管理をされています。
剪定方法は自然型のX字で、樹冠を崩さないように、そして樹に人間の要求を押し付けないように作業されています。
2018 年は、気温が非常に高く、色が入るか心配でしたが、下草、新梢の管理を工夫し、微量ながらも作業した結果、しっかり色づきもよく、また、課題とされていた糖度も、摘房の時期を早めることで、酸落ちのない良いバランスでの葡萄をとることができました。
淡に使用した、葡萄は2 回目(10/16 に収穫)、今回は初回(10/10 に収穫)を100%使用しました。
淡に使用した葡萄と比較すると、糖度が少しだけ高く、バランスが良く、落ち着きのある酸が特徴的です。
【醸造について】
菅野さんの葡萄は2回にわたって、こちらの醸造所に到着し、ロゼに使用したのは2回目の葡萄ちゃん達でした。
1回目の葡萄ちゃんと比べると、2回目はほんの少し色が淡く、若そうだという見た目の印象でした。
葡萄を食味したとき、予想していた、つよい酸(すっぱさ)があった感じはく、酸の特徴としてはほんのり若い酸がたべ終わりの後も寄り添うように「持続するような印象を受けました。
「かわいらしな、ロゼにしよに。」
というのが感想でした。
私は、糖度を重視していないので、糖と酸のバランスで見たときに、やや若いながらも、この品種特有の青臭さは非常に控えめで、病果もなく、PHも3.7 で、データ上も健全だったので、亜硫酸使用はなし。
ロゼにしても、できるだけシンプルに醸造しよう。
この子の酸を生きさせるために,醸す期間は短めで、期間中はしっかりカルボニックし、酸を出しやすい環境に。
そして、でできるだけ発酵促進を後押し、早めにさっぱりしたロゼを造る。
というテーマで醸造させてもらいました。
【ワインについて】
発酵は比較的シンプルに行いました、期間中はステンレスタンクで全過程を過ごしてもらっています。
ワインについて、きれいでぐびぐびというよりは、呑み易いもののすこしマイルドでチャーミングな酸が顔を出します。
特徴は飲んだ後のあと口がとても心地よいワインに仕上がったと思っています。
お召し上がりなる際は、保存場所から出した後、冷やさずに少しおいてからの抜栓がおすすめです。
國津果實酒醸造所でワイン造りを行うのは醸造家の中子 具紀さん。
中子さんは平成22年からフランスやスペインで修業を積み、帰国後の24年、滋賀県のワイナリーに就職。天然酵母を使ったオリジナルブランドの設立に関わった。
名張商工会議所などが2018年3月に設立し、7月に果実酒製造免許を取得。
名張市神屋の旧国津小学校舎を改修した「國津果實酒(くにつかじつしゅ)醸造所」
かつての放送室でブドウを房のまま破砕機にかけ、軸を取り除く。
職員室のたるに果実を移し、重みを利用して果汁を出す。
発酵させた後、密閉タンクに移し替え、校長室で3カ月~2年寝かせてワインが出来上がる工程。
通常ワイン造りには醸造用ブドウを使うが、名張には醸造用を栽培する農家がなく、中子さんが生産を始めたばかり。
ワイナリー開始時は山形産の醸造用で賄う。
「将来的には自分で育てたブドウと名張の食用ブドウを使いたい」という。
目指すワインは「水のような喉ごしで、気付けば瓶が空になるワイン」。
中子夫妻がワインを造るにあたって一番大事にしていることは、ぶどうの生産者を尊重するということ。
だから、仕入れたぶどうで醸造したワインのラベルには、必ず生産者の名前を大きく明記している。
大切なぶどうを受け取って、ワインを造らせてもらっている。
という考えの中子夫妻が造っているのは「農家のワイン」である。
ワインのラベルは、アクセサリーや絵を手掛ける作家でもある妻・野乃花さんと具紀さんがデザインする。
そして、毎年違う絵が描かれその年のワインが完成するのだ。
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■ 商品説明
名張市神屋の旧国津小学校舎を改修した「國津果實酒(くにつかじつしゅ)醸造所」の醸造家 中子具紀さんが醸す農家ワイン! きれいでぐびぐびというよりは、呑み易いもののすこしマイルドでチャーミングな酸が顔を出します。 特徴は飲んだ後のあと口がとても心地よいワインに仕上がったと思っています。 お召し上がりなる際は、保存場所から出した後、冷やさずに少しおいてからの抜栓がおすすめです。
■ 商品仕様
製品名 | 菅野 淡 KANNO ROSE (かんのろぜ) 750ml ロゼワイン 【國津果實酒醸造所:三重県名張市】 ※クール便指定 |
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メーカー | 國津果実酒醸造所 |