三重県名張市にワイナリーを営んでいる友人家族がいます。
國津果實酒醸造所(くにつかじつしゅじょうぞうしょ)さんです。
彼らのワイナリーのテーマは葡萄農家。
葡萄8割人2割の信念の元にワイン作りをしています。
ご縁あって知り合ってからとても仲良くさせていただいていて、彼らに僕たちのブルワリーに来てもらったり、彼らのワイナリーや畑、搾汁の様子などを何度か見させていただいたりしました。
國津チームも僕たちと同じようになるべく自分達で栽培した原料(葡萄)を使ってお酒造りをしていますが、知り合いの農家さんから買い付けた原料も、その畑の味が表現できるようなお酒造りを目指しています。
國津さんもこんな感じでやっているので、知り合ってから意気投合するのもとても早かったのを覚えています。
何度か会って話しているうちに葡萄の搾り粕が何かに使えないかという話になって、シーズンになったら使わせてもらうことを約束してわかれました。
今回は彼らが育てたデラウェアを絞った後に残る皮を使ったビールです。
昨年の8月下旬、めちゃくちゃ暑い日に突然電話が掛かってきて、「今デラを絞ってるんですけど皮要ります?」
突然すぎてタンクの準備どうだっけと考える間も無く、すぐ取りに行きます!と返事をしたのを覚えています。
引き取ってきたデラウェアは皮と果梗の部分を分ける作業、除梗をして皮だけを使いました。
タンクに入れたデラウェアの皮はタンク上部で浮き固まっているので定期的に皮をビールに漬け込むピジャージュを行いました。
ビールは酸化が大敵なのでこんなことをして本当に大丈夫なのかと心配になりながら、細心の注意を払いながら作業を進めたことを覚えています。
しっかりとビールとデラウェアをコンタクトさせてデラウェアの甘い香りや柔らかなタンニンを引き出せたと判断したタイミングでビールと皮を分離して、ボトリングしました。
できあがったビールは野生酵母のファンキーでクセになるアロマがしっかりと出ています。
一口含むとデラウェアの香りがフワッと駆け上がり、モルトのボディを感じながら優しいタンニンがフィニッシュを引き締めてくれます。
じっくりと飲んでいると、デラウェア由来の香りや酵母のエステル香が混じって花の蜜やお茶のような香りを感じたりできると思います。
注いで15分くらい経ち常温に近づいてくると蓮華のような香りも感じられて1杯のビールで色々楽しむことができます。
ワインとビールのクロスオーバーとまでいけたかはわかりませんが、僕たちには大満足なビールができました。
このビールができるまでにここには書いていないハプニングがたくさんありましたが、無事こうしてリリースすることができて一安心です。
國津チームが丁寧に育ててくれたデラウェアをこうして最後まで美味しく使うことができて僕たちもちょっぴり誇らしいです。
今回のボトルも賞味期限は設けていないので、ここぞと思う良きタイミングで開栓していただければ嬉しいです!
【ひみつのしゅわしゅわデラウェア】
style:wild ale with delaware / ABV:5%
Bottling Date:2023.11.19
品目:発泡酒
■ 商品説明
三重県名張市「國津果實酒醸造所」と「ひみつビール」のコラボビール。 彼らが育てたデラウェアを絞った後に残る皮を使ったビールです。 野生酵母のファンキーでクセになるアロマがしっかりと出ています。 一口含むとデラウェアの香りがフワッと駆け上がり、モルトのボディを感じながら優しいタンニンがフィニッシュを引き締めてくれます。 じっくりと飲んでいると、デラウェア由来の香りや酵母のエステル香が混じって花の蜜やお茶のような香りを感じたりできると思います。 ワインとビールのクロスオーバーとまでいけたかはわかりませんが、僕たちには大満足なビールができました。 【ひみつのしゅわしゅわデラウェア】 style:wild ale with delaware / ABV:5% Bottling Date:2023.11.19 品目:発泡酒 内容量:375ml(瓶ボトル)
■ 商品仕様
製品名 | ひみつのしゅわしゅわデラウェア 375ml |
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