【夏の日本酒として自然な味わいを目指す】
立春から八十八夜を過ぎると、霜が降りる心配が無くなって農作業の適期となります。
まだ少し冷たさを感じる水温のたんぼには苗が植えられ、畑には夏野菜の種が蒔かれるなど
冬から夏へと向かう初夏の季節がもたらすのは生命力のある川魚や鮮やかな緑の山菜。
その季節の旬味に合わせて飲みたい味わいの日本酒を造る、元坂酒造の季節酒です。
【醸造方針<杜氏からの御説明>】
酒屋八兵衛の季節酒シリーズは山田錦と五百万石を混醸しています。
割合は山田錦7:五百万石3。
麹米は全て山田錦。掛米の一部に五百万石を使っています。
この五百万石が味わいに少しの深み、青さや硬さを感じさせ
非常に良いバランスの調和が生まれると考えています。
今季の醸造においては最もドライに仕上げたお酒です。
5月以降の穏やかな気温の中でスイスイと飲み進めて頂ける酒質となりました。
山田錦の膨らみや甘味、五百万石の夏らしい青みとドライ感、どちらの個性も
兼ね備えた酒質を愉しんで頂けたらと思います。
【当店スタッフのテイスティングコメント】
青林檎やマスカット、フレッシュで爽やかなラムネを想わせる豊かな香りのテイスト。
するりと口に入っていく様なスッキリとした飲み口。
仄かに青みのある若々しいフレーバー。
僅かにガス感を感じる口当たりはとても清涼感のある旨味を愉しめます。
天ぷらや塩焼きの魚など、素材の味わいをそのまま愉しむお料理に合わせて。
暑い夜に爽やかな安らぎを感じる一本に仕上げられています。
【詳細】
原料米:山田錦・五百万石
精米歩合:60%
アルコール度数:15%