【酒蔵の思い×酒屋の思い×高校生の思い】
開発にあたり、企業や大学のみなさまには大変お世話になりました。
日本酒造りを通じ、蔵に入ったり、商品のデザインを考えたりと、学校では学べない貴重な体験ができました。
「AKENOSAKUMOTSU 」には、私たちが所属している部門の名前をそのまま入れることで、わかりやすく、後輩にも親しみをもってもらい、この取組みが地域に根付いたものになってほしいという思いを込め命名ました。
河武醸造株式会社 伊勢志摩酒販店高校生たちが全てをプロデュース。
お酒を入れる瓶やラベルを考案し、できあがったラベルを手作業で1つ1つ丁寧に貼り、お洒落でステキな日本酒が出来上がりました。
お米作りはもちろん、お酒造りにも携わることができて、良い経験となりました。
GLOBALG.A.P. (国際農場基準)の田んぼで作った弓形穂を河武醸造で純米吟醸に醸して頂き、香りが立ち飲みやすい旨味のあるお酒に仕上がりました。
はじめての「弓形穂」の育種において、結びの神、餅米等の食米作りには精通していても、 酒米ならではの苦労があったかと思います。
酒造りも一緒に行っていく事で生産から加工へと酒米の生き方の変化を知っていただけたのではないでしょうか。
また、明野高校の皆さんが酒米作りを担って頂き、技術伝達をしていく事での地元の活性と弓形穂が地域に根付いてもらいたいと願います。
【三重の新たな酒米「弓形穂」とは】
純米吟醸「AKENOSAKUMOTSU」ができるまで純米吟醸「AKENOSAKUMOTSU(明野さくもつ)」は、明野高校生産科学科作物部門の生徒がGLOBALG.A.P.(国際農場基準)に基づいて栽培した、三重の新たな酒米「弓形穂(ゆみなりほ)」で醸造した日本酒です。
弓形穂は、山田錦の元親とも云われている伊勢錦の突然変異種(短桿)を三重大学生物資源学部が品種固定をして誕生した河武醸造専用の酒米です。
これまで多気町の四疋田営農組合を中心に栽培が進められていますが、今年度より明野高校が新たに加わり「弓形穂」の地域拡大をめざしています。
【純米吟醸 AKENO SAKUMOTSU】
若い世代に日本酒を親しんでもらえるようにワインのような口当たりのよいフルーティな味わいに仕上げました。
この日本酒は、伊勢志摩酒販店、河武醸造(株)、三重大学、多気町、四疋田営農組合、明野高校の産学官連携によって開発されました。
【明野高校 作物部門の日本酒】
田植え(5/22)>>稲刈り(10/2)>>仕込み(11/14)>>上槽・搾り(12/10)
上記日程にて高校生と共に作業を行いました。
【商品スペック】
タイプ:純米吟醸
精米歩合:60%
原料米:弓形穂
アルコール度数:15度