【Tsuchida 99】
Tsuchida99はその名の通り『麹』99%で仕込まれています。
『麹』は通常、お酒の素となる酒母を造る際に使用され、通常の酒造りではその酒母に蒸米と水を段階的に加えて造っていきます。
…が!
このお酒は麹99%で仕込まれていますので、そのことだけ見ても濃厚さがわかります!
でも、なぜ100%ではないのか??
それは白米を入れないと酒税法上、日本酒と認められないからだそうです。
その味わいはとても濃厚な甘みを綺麗に表現されています!
チャレンジを続ける土田酒造ならではの味わいを是非お愉しみ下さい!
【蔵元より】
Tsuchida 99は、その名のとおり、使用する米の総量のうち、99%を米麹で仕込んだ日本酒です。
(麹歩合99%。一般的には麹歩合は20%程度)
99%の麹米と、1%のみの白米。
ほぼ麹だけで造るため、麹造りの良し悪しが品質を左右します。
目指したのは『濃厚でいて、軽い後味』。
このイメージを実現するために、麹の製法を大きく見直しました。
もともと短い製麹時間を、さらに短く33時間で仕上げました。(一般的には48時間)
さらに今年は、異なる2つの酒母からつくり、できあがった酒をブレンドし、イメージした酒質にもっていくという、新たな手法にも挑戦しました。
出来上がった納得の一本は、麹由来の甘みと酸味がひろがる、クリアな後味でありながら、ワイルドな野性味さえ感じる旨さです。
甘い濃厚な酒でありながらも、とことんなまでの食中酒。
肉、中華、エスニック料理と、日本酒とは合わせづらいようなお食事とぜひ一緒に召し上がってみてください。
食事をひきたて、一層に美味しく召し上げれることと思います。
『一麹(こうじ)、二もと、三つくり』
酒造りでいちばん大切なのは麹づくり、という意味の古くからある格言です。
Tsuchida 99は、その『麹』を限界まで使い、麹のパワーを最大限引き出し醸した日本酒です。
DATA:
原料米:群馬県産 飯米
精米歩合:70%
仕込み水:武尊連峰伏流水(関東名水百選)
仕様種麹:焼酎用黄麹
麹歩合:99%
仕様酵母:協会901号
酒母製法:生酛
アルコール度数:15%
グルコース:9.7
日本酒度:−41.7
酸度 :3.95
アミノ酸:3.43
火入れ :1回
保管方法:常温可
土田酒造とは
土田酒造株式会社は、群馬県は川場村という人口3,400人の小さな村に拠点を構える酒蔵です。
創業は1907年、当主は現在6代目で、地元の方々からは誉国光(ほまれこっこう)という地酒の名で親しまれてきました。
私たちは関東で唯一、名誉賞を受賞した酒蔵でもあります。
名誉賞とは、戦前に行われていた日本酒の品評会(現在の新酒鑑評会にあたる賞)に連続で入賞した蔵だけに与えられる名誉ある賞です。
当時酒蔵数は今の倍以上ある中で、 その激戦を連続で勝ち抜いた蔵だけに贈られるこの受賞は、全国でも数蔵のみが成し得たという快挙でした。
それぞれの当主が 時代の中で、よりよい酒造りを目指し 先鋭的な取り組みで維持繁栄して参りました。
現在は、江戸時代に一般的であった生?(きもと)造りという、自然の乳酸菌という微生物を活用した酒造りを展開しています。
使用するお米も低精米且つ食用米へと広げており、材料は3つと空気のみ。
醸造用アルコールや、乳酸、酵素剤、水加工剤など日本の法律でラベル記載義務のない添加物も一切用いません。
米のうま味を引き出し、日本酒の多様性や複雑さを味わい楽しんでもらいたい。
土田酒造はこの技術を次世代へとつなげるべく、日々挑戦しています。
土田酒造は菌を活かした酒造り
我々の日本酒はすべて、 米、水、麹という3つの材料と菌のみで造ります。
蔵にすみついている乳酸菌や、色々な微生物の活動を待ち、促し、生かす生もと(きもと)造りという造り方をしています。
菌の力を引き出す技術を研鑽し、日々発見と学習を繰り返し味の違いや複雑さが楽しめるものの、一方で菌という生き物相手故に失敗とは常に隣合せの酒造り。
それでも近年は、山廃仕込みから生もと造りへとシフトし、また、米の味を引き出すため低精米且つ食用米での酒造りへとチャレンジを重ねています。
個性豊かで多様さ複雑さのある味を醸し出す;現代的な機械設備で江戸時代の製法を貫く酒造りです。
菌と人の協演にて、新しい味を醸し出す。
過去を少しだけ感じる、このうまさを全ての人に、この古くて新しい酒造技術を次世代へ。