【土田 Tsuchida 12】
追求したのは”飲みやすいコク”
飲みやすいけど、コクがある。
一見相反するかのようなふたつの要素。
このふたつを同時に表現したのがTsuchida 12です。
Tsuchida 12は、アルコール度数12%の原酒。
日本酒では低めのアルコール度数だけど水っぽく薄い味わいにならないように『酸』で味わいのボディーを取るように設計しました。
酸の決め手は白麹。
白麹は、焼酎造りに多く使われている麹菌で日本酒造りに用いると酸の一種である”クエン酸”を多く生成するのが特徴です。
この”白麹”を昨年より増量し、酸味で味わいの『コク』を表現しました。
アルコール12%の飲みやすさとお米の甘み、白麹の酸味。
すべてのバランスで”飲みやすいコク”を実現しました。
年間通して、どんな食事とも合わせやすい食中酒。
夏はキンキンに冷やして、夏野菜や枝豆など、旬の食材とお楽しみ下さい。
【商品詳細】
・原料米 :群馬県産 飯米
・精米歩合:麹米90%、掛米90%
(麹米の精米歩合は70%を主に使用し、四段掛けの一部に60%〜90%の白米を使用しています)
・仕込み水:武尊連峰伏流水(関東名水百選)
・種麹菌 :焼酎用黄麹、焼酎用白麹
・麹歩合 :34%、40%
・酒母製法:きもと
・酵母菌 :協会601号
・アルコール度数:12%
・グルコース:2.46
・日本酒度:−17.44
・酸度 :2.77
・アミノ酸:1.61
・火入れ :1回
・保管方法:常温可能
■蔵元サイトより■
土田酒造とは
土田酒造株式会社は、群馬県は川場村という人口3,400人の小さな村に拠点を構える酒蔵です。
創業は1907年、当主は現在6代目で、地元の方々からは誉国光(ほまれこっこう)という地酒の名で親しまれてきました。
私たちは関東で唯一、名誉賞を受賞した酒蔵でもあります。
名誉賞とは、戦前に行われていた日本酒の品評会(現在の新酒鑑評会にあたる賞)に連続で入賞した蔵だけに与えられる名誉ある賞です。
当時酒蔵数は今の倍以上ある中で、 その激戦を連続で勝ち抜いた蔵だけに贈られるこの受賞は、全国でも数蔵のみが成し得たという快挙でした。
それぞれの当主が 時代の中で、よりよい酒造りを目指し 先鋭的な取り組みで維持繁栄して参りました。
現在は、江戸時代に一般的であった生?(きもと)造りという、自然の乳酸菌という微生物を活用した酒造りを展開しています。
使用するお米も低精米且つ食用米へと広げており、材料は3つと空気のみ。
醸造用アルコールや、乳酸、酵素剤、水加工剤など日本の法律でラベル記載義務のない添加物も一切用いません。
米のうま味を引き出し、日本酒の多様性や複雑さを味わい楽しんでもらいたい。
土田酒造はこの技術を次世代へとつなげるべく、日々挑戦しています。
土田酒造は菌を活かした酒造り
我々の日本酒はすべて、 米、水、麹という3つの材料と菌のみで造ります。
蔵にすみついている乳酸菌や、色々な微生物の活動を待ち、促し、生かす生もと(きもと)造りという造り方をしています。
菌の力を引き出す技術を研鑽し、日々発見と学習を繰り返し味の違いや複雑さが楽しめるものの、一方で菌という生き物相手故に失敗とは常に隣合せの酒造り。
それでも近年は、山廃仕込みから生もと造りへとシフトし、また、米の味を引き出すため低精米且つ食用米での酒造りへとチャレンジを重ねています。
個性豊かで多様さ複雑さのある味を醸し出す;現代的な機械設備で江戸時代の製法を貫く酒造りです。
菌と人の協演にて、新しい味を醸し出す。
過去を少しだけ感じる、このうまさを全ての人に、この古くて新しい酒造技術を次世代へ。