流行りに流されず、匠の技で生み出す味わい。
山田錦と五百万石を使用し、橋本勝誠 杜氏がこだわる秋田流花酵母で仕込みました!
派手さは無いですが上品で繊細な非常にバランスの良い味わい。
穏やかにお愉しみ頂ける純米吟醸です。
生産量が少なく、当店でも毎年限定数量を割当で頂いている一本。
ほぼ地元しかしらない味わいながら、全国新酒鑑評会では金賞受賞常連蔵!
まじめで直向きな蔵元杜氏が夫婦で醸すこだわりの酒を是非お試し下さい。
橋本酒造場さんの創業は明治20年。
当時の銘柄は地名から取って『御代司』。
現社長兼杜氏は今から20年程前に蔵に帰ってこられたそうです。
当時、お酒造りは杜氏、蔵人が行なっており、造られているお酒は1級・2級のお酒のみ。
もちろん品評会などには出品はせず、地元で消費されるお酒を醸していました。
しかし、現社長が蔵に入られて、憧れだった全国の品評会に出品することを決意!!
ですが、当時酒造りをしてもらっていた杜氏は吟醸造りの経験がなく、試行錯誤を経て出品酒を醸し、出品しましたが入賞できず、翌年もチャレンジするものの入賞は叶わなかったそうです。
そして3年目・・・
吟醸造りを現在の社長兼杜氏が100%任されることになったそうです!!
勉強を重ね、努力した結果・・・
金賞受賞!!(真顔で『まぐれでした♪』と言われていましたが・・・笑)
そして、流れに乗るべく翌年も同じように造り、出品!! あえなく・・・・
その後、3年間は『入賞』に留まったそうです。
そして平成16年・・・この年がターンニングポイントになりました!!
当時、品評会で金賞を受賞するお酒は『香りの高いもの』が主流でしたが、この年を境に審査方法が『バランス重視』に変更されたんだそうです。
俳聖芭蕉は『山田錦50%精米』&『秋田流花酵母』と言う組み合わせで醸されたお酒を出品していましたが、この『秋田流花酵母』は香りは高くないが味わいが良い酵母なんだそうです。
なので、当時の主流だった香りの高い大吟醸にはなりにくかったそうです。
それが、審査方法の改定によりバランスの良いお酒が金賞になるようになった・・・
と言う事で、味わいの良い酵母で醸され、お米を削り過ぎていない旨みのある大吟醸の『俳聖芭蕉』は金賞受賞酒となっていったそうです。
流行に乗らず、自分の味を貫いた蔵元の想いが実った瞬間ですね!!
信じて頑張れば願いは叶う!!
こんな話を聞いてから飲むお酒はまた違った顔を魅せますね!