東京からの贈り物。
人や美味しいものが一つに調和する東京だからこそ、いろんな地域のぶどうを一つに調和するワイン作りもまた東京らしいワイン作りだと思っています。
白濁した無濾過のワインでありながら、液体の表面がうっすらと桃色です。
果肉と皮を合わせ醸したので、ワイン自体はぶどうを食べているようです。
香りはよもぎとミント、山椒やグレープフルーツのような味わいを感じます。
自然発酵。亜硫酸無添加。ぶどう産地山形県置賜地方。
今年のワインには、門前仲町のビルの屋上で育てた「深川産」のぶどうが少し入っています!
東京の下町、門前仲町に2016年に出来たばかりの小さなワイナリーです。
「コト創りのワイン醸造所」として、お客様に気軽にお越しいただき、ワイン醸造を身近に見て・知って・体験していただくために、人が遠地に足を運ぶのではなく、ぶどうに来てもらい、この地でワイン醸造を始めました。
ワインを通じて、お客様に新しい価値と物語をご提供する醸造所をめざしています。
ワイン醸造を見て・知って・体験していただきながら、併設した小さな試飲所で出来立てのワインを皆さんで試飲していただける醸造所です。
【醸造家】深川ワイナリー醸造責任者 上野 浩輔
- ワイン作りについて -
ワイン作りは工程が少ないからこそ、よりシンプルに自然でいいと思います。
そして、ただただ発酵が進むのを待ち、きちんと熟成を観察してあげることが重要です。
↑ここが本当に大切
ワイン作りはやっぱり自然でいいという思いから、私たちは自然発酵を促し、酸化防止剤を僅かに駆使し、時には酸化防止剤を一切使わず、無補糖、無補酸、無清澄で、ワインを仕上げることがしばしばあります。
健全なぶどうであることで、ぶどうに付着した天然酵母から自然に発酵が始まり、酸化防止剤を使わないことで、本来のワインの香りが開き、華やかで、苦みのない、より自然なワインの仕上がりにたどり着くことができます。
ぶどうの質がよく糖分が高ければ、アルコールを上げるために補糖をすることはいらず、酸度があるのであれば、補酸をすることもいらないのです。
自然発酵であることは、決して予測のつかない発酵の様子とワインの仕上がりを見せてくれ、魅力的です。
出来上がりのワインがにごった状態で美味しい時は、無ろ過でワインを仕上げ、また、にごった成分を取り除いたほうが美味しい時には、素直にろ過をし、一つの銘柄で、無ろ過とろ過のワインの両方の飲み比べを楽しんでいただけます。
無ろ過ワインは果肉と皮と酵母の成分を十分に含んでいるので、ろ過のワインに比べ、果実そのものを食べているかのようにジュース感を強く感じます。
瓶底に酒石(結晶)や澱が出ますが、果実由来成分ですので品質に問題なく、ご安心くださいませ。
また、私たちのワイン作りの方向性は、ぶどうやワイン本来の香りを重視し、切れ味のいい辛口、口に入って滑らかで、後味が穏やかに残ることを目指します。
香りを重視するのは、多くの女性がワインを飲まれるときに、必ずといっていいほど香りから楽しまれるからです。
辛口であることは、お料理とのペアリングを考えた時に、口の中をさっぱりさせる、油分を落とすといった効果で重要です。
ワイナリーではレストランを併設し、ワインの仕上がりの際には、シェフのお料理との相性を、つまりはお食事に寄り添えるワインであることをワインの仕上げの際に確認いたします。
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